逆サプライズ(済)
さきほどぶりですフチドリ睫毛です。
この一個前の記事から読むと話が繋がります。まだ読んでいない方はコチラ。
中3の秋。とはいえ11月(もはや冬?)
私は仲がいいみんなの喜ぶ顔が見たくて、遠足前日にとある計画を企てる。
そうだ、クッキーを焼こう!
何の変哲もないチョコチップクッキーなら、私でも作れるぞ。昔のバレンタイン粘土量産案件のリベンジも兼ねて、久しぶりに頑張ろう!
決意をして、沢山作った。チョコチップとかごっそり入れて、カントリーマ〇厶擬。すべて焼きあがった頃は何時だったか忘れてしまったけれど、確かAM1時とか2時くらいまでかかった気がした。それから風呂はいって寝て、朝起きて遠足へ…私タフだったな(遠い目)
そんなこんなで遠足当日。
手作りクッキー(無事成功)をデカめのタッパーに大量に入れ、それをリュックに詰めて登校。みんなの笑顔を思い浮かべバスの中でひとりご機嫌にやけ顔のフチドリ睫毛。わかりやすい仕組みだな。
はい某場所に到着。説明を受け炊事の準備に取り掛かり、各々の分担作業をせかせかと。
フフフ…さあ今だフチドリ睫毛!
これを持って、みんなの元へ行くのだ。
「おーい!準備どうー?」
手を振りながら、タッパー(特大)を持ち仲がいい別の班の友人の元へ。自分の班のひと向けの他に、班が違うひと向けにも別タッパー(つまり2つの特大タッパーぶん)作った。割とアホじゃねえのマジで。
「あ、フチドリ睫毛だ。??なにそれ。」
「フチドリ睫毛、何もってんの?」
「へへっ、何でしょうか!」
テーブルにドーンと置き、蓋を開ける。
女友達も男友達もみんな集まってきた。
さあ!!!みんな喜んで食べるが良い!!!
「あっ手作りクッキー!」
「うまそー!」
「たーべよっ」
案の定成功である。めちゃくちゃみんないい笑顔で食べてる。よっしゃ!!これで私の使命は果たされた…!
「んま!」
「いいねー!」
口々に嬉しい反応。ありがとよみんな!!!
そしてタッパーを置いたまま、そこを後にした。ここから違う意味での、サプライズ返しをされるとも知らずに…。
数十分後。
私の班も、友人の班もお好み焼きを作っていた。完成し、食べ比べをしてみることに。
はい。読み手の皆様は予測はついていることと思います。予測がついていない方も、このまま読み進めてください。
「ん!フチドリ睫毛のとこのも美味しいー!」
「いやー!〇〇のとこのも美味しいよ!!!」
そんな平和な会話を交わしていた。のだが。
同じ班の友人が、何かに気づいたようだ。「ん??」どうした、友人よ。
「これ、甘くない???」
えっ、何も感じないけど…食べ進めると……奴がいた。
ザクッ
あ???お好み焼きにしては変な歯ごたえ…んんん???こ、これは…
「クッキー!!!」
私の1度焼かれたはずのクッキーが、2度も焼かれているとは…いやいやそこじゃない。
クッキー、テメーなんでここに居るんだ!!!
「これはwwあまいwww」
草生やしてる場合じゃねえ、誰だこんなことしたのは!!!
半分の疑問と2割の怒りと3割のクレームをぶつけに、私は出向く。
「中にクッキー入ってたぞ!!!誰じゃ!!!w」
それは意外な人だった。
手を上げる、別の班の優しいクラスのほんわか女子、兼友人。
「ウッソー?!!え?マジ?!!」
ごめんね…と友人。うっ、この笑顔には勝てぬ…勝てぬ…。
実際のところ、怒ると言うよりは……純粋に「マジかァァ」という感想と、お好み焼き+生まれ変わったクッキー()を食べなきゃな…という気持ちになって、全て完食。ぶっちゃけ、クソ甘かった!!!(※美味しく頂きました)
子供時代特有の、ちょっとした出来心だろう。可愛い奴め。
今思うと、記憶に残ったという意味も含め、懐かしくも楽しい楽しい思い出。
そういう意味では、私も少しは大人になったのかもしれない。
後に黒幕代表というペンネームで私の個人新聞に名を残す、ほんわか癒し系女子の友人。
自虐ネーム、めちゃくちゃ笑ったよ。今も元気かな。
それ以降、その年度末のバレンタインに本気出しすぎてクッキーとガトーショコラを作ったものの、やはりお菓子作りは一人でやると労力やばい!!!
一緒に作りましょう…生クリームのイチゴたっぷりのケーキ、昔とんでもない事になってからリベンジ出来てない…誰か一緒に…(遺言)
頼むど。
お好み焼きもクッキーも食べたい…