アゲハ蝶が全ての答え
むかしむかし、遠い遠い記憶。
当時、私が好意を寄せていた子から、好きな詩人の話を聞いた。その名は聞き慣れない上難しい漢字だったのだが、その詩を読ませてもらった。
とても感慨深く、ひとつひとつ胸に刺さる言葉だった。
ふと気になって思い返してみる。特別興味が惹かれたのかと聞かれると、昔はそんな事はなかったのだが、今になってその人の詩を、もっと知りたいと思ったのだ。
このご時世、スマートフォンとネット環境さえあれば、ある程度は調べる事なんて簡単だと思っていた。
Googleを起動。ブラウザを立ち上げた。
検索窓に打ち込む詩人の名前。この年齢になっても、漢字が読めなくて変換に苦戦したが何とか打ち終わる。さて、検索………!
ロード中の、青いバーがどんどん右側に伸びる。さぁ、来い。
しかしながら速度制限で読み込みが遅い。期待と懐かしさに胸を踊らせ、検索結果を待っていた。
検索結果:トップ表示「姓・○○さんの運勢……」「子供の名前・○○さんの場合の……」
え、なんだこれ。嘘でしょ。
詩人らしき情報の見出しなど、ない。
そもそも、その名前がヒットすることもなければ、掠ってすらいない。
そう、その詩人は、存在していなかった。
おわかりですね。その詩人は恐らく〝彼自身〟だったということ。
その詩は、多分彼の葛藤だったり気持ちだったり、思いの塊だった。彼が、詩人だったんだ。私はそこで思ったのです。
嗚呼、もう居ないんだ。
あの頃の自分が居ないように、彼もまた居ない。そして、私の景色にあなたもいないしあなたの景色に私はいない。
それが、ベストだったということも。
今になって知る、小さくて壮大な掌の上の死。私はその死を、ただ呆然と見ていることしか出来なくて、立ち尽くす。
涙が一筋、私の頬を伝って真っ直ぐ落ちていく。濡れた頬の暖かさなど、とうに忘れていたはずだった。
人は案外簡単なつくりをしている。
悲しければ泣くし、嬉しければ笑う。
寂しいだけだと思っていた。違った。
私は、悲しかったんだと。
けど、後悔も何も。要らないんだと。
恩人が言っていた。初恋は淡い思い出のままがいい。
私だって同意見だ。
友人が言っていた。友達は無理になるものではなく自然となっていくもの。
その通りだね。
詩人も恋も全て確かにそこにあったし、居たはずだった。けれど、それはもう過去。
遠い遠い昔の話。
毎日、夢で会えたとしても
ほんとうはそうじゃない。
あなたに逢えたそれだけでよかった、それでいいのです。
〝詩人がたったひとひらの言の葉に込めた 意味をついに知ることはない
そう それは友に できるならあなたに届けばいいと思う〟
アゲハ蝶 / ポルノグラフィティ
そういう事だ、私のバッキャロー!!!!!!!
という訳で。さよなら青春、グッバイ初恋。いつか会おうじゃねーか!そんときは大人になった姿見せなきゃ許さねーぞ!!!私がな!!!(大声)
そんな時もあるよね。そんなんばっかだねフチドリ睫毛よ。そんなもんそんなもん!!!
マナコ汁垂らしてねーで、次行くぞ次!ラーメン!アーメン!葬ろうぜ、過去の私!!!
青春て、いいよね。
今回はいつもと違うような、同じような不思議な文構成ですが、許してクレメンス。
…日に日に文が雑(笑)
赤裸々話サーセン。
また更新しまっす!
フチドリ睫毛も詩人だったのかもしれない。